保険金請求までの流れ
火災保険に加入していると、補償の対象となる損害が発生した際に保険金を受け取ることができます。
補償の項目は多岐に渡りますが、主なものは火災・水災・風災の3つです。
そして火災保険に関して知っておかなければならないのは、保険金を受け取るためには契約者自らが請求を行わなければならないということです。
ここでは、保険金を請求するまでの具体的な流れについて紹介していきたいと思います。
保険金を受け取るまでに行うべきこと
火災保険においては、損害が発生した場合に契約者自らが保険金を請求する必要があります。
しかし、その具体的な流れについてはほとんどの方がご存知ないと思いますので、以下で説明していきたいと思います。
- 保険会社に保険金請求の連絡をする
- 保険金の請求に必要な書類を送付してもらう
- 書類を揃えて提出する
- 保険会社による審査の後、支払金額が決まる
- 保険金を受け取る
損害が発生して保険金を受け取れる状況になった時には、まず初めに保険会社に電話で連絡を行います。
ここでは、損害が起きたこと、そしてその理由を伝えましょう。
保険金の請求を行うためには、ただ電話で連絡しただけでは十分ではありません。
保険会社に請求のために必要な書類を送って貰うように要求しましょう。
保険会社から書類が届いたら、まずは必要な事項を記入します。
そして、書類の準備が整ったらそれらを全て揃えて保険会社に提出します。
保険会社は提出された書類を基にして審査を行い、支払金額を決定します。
審査において、損害の程度が保険金を支払う必要のあるものではないと判断された場合には、当然ながら保険金は支払われないということになります。
審査において保険金が支払われることが妥当であると認められた場合には、契約者は保険金を受け取ることができます。
保険金は口座振り込みその他の方法によって契約者に支払われます。
保険金請求のポイント
保険金請求に際してはいくつかの注意すべきポイントがあります。
具体的には、以下の3点が重要になります。
- 損害が発生したらできるだけ早く保険会社または代理店に連絡を行う
- 現場の損害の状況を写真に収めて書類の提出の際に同封する
- 修理の見積書に関しては自身で作成せず、工務店や電気店などの専門家に作成を依頼する
以上の3点を抑えた上で保険金の請求を行うことで、実際の損害の程度に見合った保険金を迅速に受け取ることが可能になります。
日頃からの心掛けが重要
火災保険の保険金請求に関しては、実際の請求手続きはもちろんですが、日頃からの心掛けも重要になってきます。
日頃からの心掛けとは何かといえば、契約者の家族全員が損害発生時の連絡先を把握しているということです。
既に述べた通り、保険金の請求を行う場合にはできるだけ早く損害の事実を保険会社に伝える必要があります。
そのためには、当然ながら契約者本人だけでなく家族全員が連絡先を把握しておいた方が望ましいわけです。
また火災保険の性質上、損害が発生した場合に契約者を含めた被災者が死傷している可能性があります。
ですので、そうした観点から言っても、家族全員が連絡先を把握しておくことに意味があるということになります。