必要な書類

これはもちろん火災保険においても同様です。
火災保険において書類が必要になるのは、見積もりと契約、そして保険金請求、という二つの段階においてです。
以下では、具体的にどのような書類が必要なのかを紹介していきたいと思います。
見積・契約の段階で必要な書類
火災保険ではまず初めに見積を行い、それを基にして契約の内容を決定します。
この段階において必要になる書類は以下の通りです。
- 住宅性能評価書
- 適合証明書
- 建築確認申請書
- 確認済証
- 検査済証
- 登記簿謄本(全部事項証明書)
- 建築工事の請負契約書
- 仕様書
- 図面
- パンフレット
- 火災契約の保険証券(既に別の契約がある場合)など
これらの書類は、見積と契約の段階で全て揃えておかなければならないというわけではありません。
確認すべき事項が記載されている書類があればいいだけなので、必ずしも全ての書類が必要なわけではないのです。
また書類は実物である必要はなく、コピーであっても構わないという場合がほとんどです。
尚、火災保険の契約を行う際には、それに付帯して地震保険の契約を勧められることがあります。
もちろん、地震保険に加入するかどうかは契約者の判断次第ですが、参考までに地震保険に加入する際に必要になる書類についても紹介しておきます。
- 建物登記済権利証
- 重要事項説明書
- 耐震性能評価書など
以上の3つの書類は地震保険における各種の割引適用を受ける際にも欠かすことのできない書類です。
マンションの場合に見積・契約の段階で必要な書類
上記で紹介したのは、一戸建ての場合に見積・契約の段階で必要な書類で、これはマンションの場合と決して同じではありません。
マンション住まいの方が火災保険の見積・契約を行う際には以下の書類が必要になります。
- 重要事項説明書
- 登記簿謄本(全部事項証明書)
- 売買契約書
- 金融機関口座の情報と届出印
保険金請求時必要な書類
続いて、火災保険の保険金請求時に必要になる書類について見てい行きましょう。
火災保険では損害が発生した際には、契約者自らが保険会社に請求を行うことで保険金を受取ることができます。
その際に必要になる書類は以下の通りです。
- 保険金請求書
- 修理見積
- 写真
- 委任状
- 不動産登記簿謄本
- 印鑑証明書
- 保険金直接請求承諾書
- 罹災証明
これらの内、修理見積と写真はある程度被害が小さな場合に必要になるものです。
火災保険の場合、大きな被害が発生した場合には例外なく保険会社の人間が現地に赴いて損害の実情を確認しますから、そうした場合には修理見積と写真は不要になるのです。
また、保険金直接請求承諾書については、住宅ローンなどで金融機関に借入があり、質権が債権保全の目的で設定されている場合に必要になります。
尚、罹災証明については災害の種類によって発行される場所が異なるという点に注意が必要です。
火災やガス爆発などの場合には消防署で発行され、風水害の場合には各市区町村で発行されます。