火災保険料の変動要因は、被保険者の居住地や建物などの条件が大きく絡んできます。

火災保険料は、各保険会社が提供する保険サービスへの対価として、保険契約者が支払うお金のことです。
様々な要素に基づいて計算されるため、同じ建物や家屋でも条件によって異なる金額となります。

 

火災保険料が変わる要素について、詳しく見ていきましょう。

 

被保険物件の評価

 

建設中の建物

 

火災保険料は複数の要素によって変わりますが、その中でも重要な要素の一つは「被保険物件の評価」です。

 

保険会社は被保険物件の価値を評価し、それに基づいて保険料を決定します。

 

建物が新しく、耐火性に優れ、安全な地域にある場合は保険料が低くなる傾向がありますが、古い建物や災害リスクの高い地域では保険料が上がることがあります。

 

構造級別

 

建物の耐火性能や構造物の強度によって、建物が異なる構造級に分類されます。

 

例えば、鉄筋コンクリート造の建物は木造建築よりも耐火性に優れているため、保険料は低くなる傾向があります。
構造級別は建物のリスクを評価する上で重要な要素であり、保険会社は建物の構造級別に基づいて保険料を算出します。

 

建物の改築やリフォームによって構造級別が変わる場合もあるため、定期的な見直しが必要です。

 

家族構成

 

家族構成を示す家系図

 

保険契約時の家族構成によって保険料が変動する場合があります。

 

例えば、独身者の保険料は家族を持つ場合よりも一般的に低く設定されることがあります。

 

これは家族がいない場合、被保険物件へのリスクが低く見積もられるためです。

 

一方、子供や高齢者などの家族がいる場合は、家族の人数や年齢によって保険料が上昇することが考えられます。

 

事故履歴

 

「事故履歴」は火災保険料に影響を与える要素です。
保険契約者の過去の保険事故や火災被害の履歴が保険料に反映されます。

 

過去に多くの事故や被害を起こしている場合、保険会社はリスクが高いと判断し、保険料を上げる可能性があります。

 

地域

 

自宅が災害のリスクが高い地域にある場合、火災保険料に大きな影響を及ぼします。

 

当然ですが、災害に巻き込まれた場合、保険会社が被害に見合っただけの補償金を出さなければなりません。
その頻度が高くなると予想されれば、保険料はそのぶん高くなってしまいます。

 

災害のリスクが低い地域の場合は、比較的保険料を低く抑えられるのです。
近年では、物件を建てる前にハザードマップをしっかり確認する人々が増えました。

 

今の火災保険料が妥当なのかを見直そう

 

火災保険料に大きな影響を与えるのが、物件の建物価値や立地条件です。
それらを念頭に置いた上で、より自分にあった火災保険会社を選択することが重要となってくるでしょう。

 

ある程度共通しているとはいえ、各社の評価基準には細かな違いがあります。
ネットで安いと言われている保険会社よりも他のところの方が安くなるということは往々にしてありますので、ご自身の条件をしっかりと提示し、複数社から見積りを取ってみてください。